この度、循環型社会(サーキュラー・エコノミー)の構築を目指す産学官連携のコンソーシアム「Green Composite Hills by hide k 1896(以下 GCH)」(主宰:株式会社 hide kasuga 1896 代表取締役 春日 秀之)の取り組みの一環として、資源を回収・循環させることのメリットを可視化し体感することにより循環社会への意識を醸成することを目的として、[ 長野市立東部中学校 ]の協力の元、三井化学グループのバイオマスPPとトヨタ車体の間伐材の木粉からなる環境調和型複合材のアップサイクルの実証実験を2023年度に開始する運びになりました。

プロジェクト参加団体:

  • 株式会社hide kasuga 1896(東京都港区・長野県長野市)
  • 三井化学株式会社/株式会社プライムポリマー (東京都港区)
  • トヨタ車体株式会社(愛知県刈谷市)
  • 隈研吾建築都市設計事務所(東京都港区)
  • 信濃化学工業株式会社(長野県長野市)
  • 長野市新産業創造推進局(長野県長野市)
  • 長野市立東部中学校(長野県長野市)
  • 信州大学繊維学部(長野県長野市)
  • 公益財団法人長野県産業振興機構 グリーンイノベーションセンター(長野県長野市)

長野県産業振興機構プレスリリース
https://www.nice-o.or.jp/info/info-15084/

実証実験概要:

三井化学/プライムポリマーのバイオマスPPとトヨタ車体の間伐材の木粉を配合した環境循環型複合材を使用し建築家の隈研吾氏がプロダクトデザイン。日常の学校生活の中で使えるペンケースなどを2023年4月から1年間使用。その後回収し、ベンチなどにアップサイクルするプロジェクト。サーキュラー・エコノミーの社会実装に向けた実証実験を実施する。

プロダクトデザイン担当:

隈 研吾氏
1954 年生。1990 年、隈研吾建築都市設計事務所設立。慶應義塾大学教授、東京大学教授を経て、現在、東京大学特別教授・名誉教授。30を超える国々でプロジェクトが進行中。自然と技術と人間の新しい関係を切り開く建築を提案。また、コンクリートや鉄に代わる新しい素材の探求を通じて、工業化社会の後の建築のあり方を追求している。2021年、Green Composite Hills by hide k 1896のエグゼクティブアドバイザーに就任。主な著書に『点・線・面』(岩波書店)、『ひとの住処』(新潮新書)、『負ける建築』(岩波書店)、『自然な建築』、『小さな建築』(岩波新書)、他多数。

Green Composite Hills by hide k 1896:

「 Green Composite Hills by hide k 1896(グリーン・コンポジット・ヒルズ)」(以後 GCH )は素材・製品・消費者・再生が循環する産学官連携によるサーキュラー・エコノミー・コンソーシアム。2020 年から信州大学繊維学部が参画。 2021 年には三井化学、長野市、市原市が参画し、今後様々な企業、学術・行政機関の参画を予定している。

主宰:

春日 秀之
hide kasuga GROUP 代表
Green Composite Hills by hide k 1896 主宰

工学博士。1973 年長野県長野市生まれ。東京工業大学大学院修士課程修了。東京とパリでの研究者時代を経て、1896 年創業の麻問屋をルーツにもつ工業パーツメーカーの家業の代表に就任。家業で取り扱う不変の最先端素材「PTFE(フッ素樹脂)」の“感性価値”に幅広いライフスタイル市場への適用の可能性を見出し、2009年ラグジュアリーコンシューマーブランド「BLANC BIJOU PARIS」をパリに創業。2012 年に独立し素材をベースとしたマテリアルシンクタンク「株式会社 hide kasuga 1896」を創業。“価値の創造と再生”の概念からなる環境調和型素材ブランド「hide k 1896」、そして「BLANC BIJOU PARIS」をグローバル市場にて展開中。研究・開発と市場を連動させた自社独自のブランディング手法を化学・素材企業へコンサルテーションを提供している。また、2020年より産学官連携によるサーキュラー・エコノミー・コンソーシアム「Green Composite Hills by hide k 1896」を設立し主宰として循環型社会の構築を推進している。2022年より長野市産業戦略アドバイザーに就任。